2017年の9月に最初の緊縛写真を撮影してから2年弱、Windowsエクスプローラー+旧バージョンのAdobe Photoshopを使って写真の管理、編集をしてきましたが、
遅ればせながら2019年7月上旬よりAdobe Lightroomを使い始めました。
エクスプローラーベースの管理、編集に比べ非常に効率がよくもっと早く使っていれば良かったと心底思います。
僕が使っている機能はLightroomで提供されている機能のほんの数%でしょうけど、たったそれだけの機能しか使わなくても、そして2,3日使っただけでLightroom無しの写真管理・編集は考えられなくなりました。Lightroomはそれだけ便利なソフトウェアです。
具体的な使い方などはプロの諸先輩方が説明されているのでそちらにおまかせして、今までどのように写真を管理・編集してきたのか、それをLightroomで行うとどうなったのかをお話したいと思います。
Lightroom以前の作業
Lightroomを使用する前はWindows エクスプローラーベース+かなり古いバージョンのPhotoshopで作業を進めていました。
作業をざっくりと分けると
- カメラから写真の読み込み
- アップロードする写真のピックアップ
- 露光量調整、トリミング、ほくろ、傷跡などのスポット修正、大人の事情によるぼかし、モザイク処理などの編集
- アップロード先別にリサイズウォーターマークの書き込み
があります。
カメラから写真の取り込み
Canonのカメラを使っているのでCanon Utilitiesを使って写真を所定のフォルダに取り込みます。僕はカメラの設定でRAW+JPEGを保存しており読み込まれたフォルダをエクスプローラで見ると見た目が同じRAW, JPEG2つのファイルが並び使いづらいのでJPEGというサブフォルダーを作りそちらにJPEGファイルを移動します。
アップロードする写真の選別
ベストというサブフォルダを作成してすべてのRAWファイルをコピーします。
移動ではなくコピーになっているか気を使います。エクスプローラーで同一ドライブのファイルを動かす時デフォルトは移動です。コピーではありません。コピーしたつもりが実は移動で、削除したらオリジナルがなくなってしまったというのはシャレにならないのでかなり気を使いました。
ベストサブフォルダにすべての写真をコピーしたら不要なファイルを削除していくとアップロードする写真が残ります。
ここで問題になるのは2点
- 不要と判断したファイルはベストサブフォルダから削除しているのでピックアップしたファイルと再度見比べることができない。もう一度見比べたかったら親フォルダで行う必要がある。
- ファイルをピックアップした後、もう一度すべてのファイルを見直し、やっぱりこれもアップしようと思ったらまた「細心の注意を払ってコピー」しなければならない
です。
露光量調整、トリミング、ほくろ、傷跡などのスポット修正、大人の事情によるぼかし、モザイク処理などの編集
ベストサブフォルダに「処理済み」というサブフォルダを作成してピックアップしたファイルをコピー。
色温度・露光量などの調整、トリミング、ほくろ・傷跡などの消去、ぼかし・モザイク処理などを行います。
同じ処理を再度行うのは結構手間なのでこの「処理済み」フォルダのファイルはずーっと残ることになります。
アップロード先別にリサイズウォーターマークの書き込み
編集が終わったらPhotoScapeなどのソフトを使ってアップロード先別にリサイズ、ウォーターマーク差し込みの処理を行って完成です。
エクスプローラーベースの問題点
上記エクスプローラーベースで作業を行うと3つの問題点があります
- ファイルの順番を変えたい時
- 複数人で撮影をした時どう統合するか
- 問題点ではありませんが各撮影の超お気に入りを集める場合、トップフォルダに「お気に入り」フォルダを作成し、気に入った写真を撮影毎にコピーする必要があり、お気に入りを追加するのがこれまた面倒
ファイルの順番を変えたい時
IMG0001-IMG0020の写真があり、IMG0004, 0007, 0020のファイルをピックアップしたとします。
並べたときのイメージやストーリー性を与えるために4,20,7の順番に変えたい時、IMG0020の名前を0006に変えればとりあえず順番を変えることができますが、それではオリジナルのIMG0006と区別がつかなくなってしまうので、IMG0006-0020という訳のわからない名前にして対処しました。
複数人で撮影をした時どう統合するか
同じキャノンなのでファイルのネーミングルールは一緒。数字が被ってなかったので良かったですが、被っていたら大変だったと思います。
2人の写真を時系列でソートしてリネームするのが面倒だった記憶があります。
お気に入りを残す時
とーってもお気に入りを残しておきたい時、ルートフォルダに「お気に入り」というフォルダを作成し、撮影毎に気に入った写真をコピーしていました。
後から追加する時とか面倒でした。
Lightroomを使った写真管理・編集
それではLightroomを使ったらそれぞれの作業がどうなるのか、その利点を説明します
カメラから写真の読み込み
Lightroomでも取り込めますがこちらはなんとなくCanon Utilitiesを使っています。理由はありません。
取り込んだ写真の閲覧はWindowsエクスプローラーではなくLightroomで行うため(オプションを設定しない限り)RAWとJPEGが並んで表示されることが無いためJPEGファイルをサブフォルダに移動する必要はありません。
アップロードする写真のピックアップ
Adobe Lightroomの大きな特徴は「非破壊」で編集してくれることです。
RAWやJPEGファイルを書き換えずにここをこう書き換えるという手順を記録し、その手順を経た写真を出力するためオリジナルのファイルは手つかずで残ります。
そのためエクスプローラーベースで行っていたオリジナルファイルを守るためのコピーは不要となり比べ物にならないほど見通しが良くなります。
写真のピックアップは採用、不採用のフラグ、★のレーティング、カラーリングなどいろいろ方法がありますが、僕はレーティングを使い
★☆☆☆☆ 採用候補
★★☆☆☆ 採用
★★★☆☆ ベスト5
★★★★☆ ベスト3
★★★★★ ベスト
と決めています。
ざっと見て気になった写真は★にします。
フィルタで★以上のファイルを表示するようにしてじっくりと眺めてこれはと思ったファイルを★★にします。
不要なファイルを削除したエクスプローラーベースとは違い、採用・採用候補・候補漏れを適時切り替えながら何度でも簡単に見ることができるのが利点です。
★★の中から5枚、3枚、1枚と絞り込んでレートを付けます。
露光量調整、トリミング、ほくろ、傷跡などのスポット修正、大人の事情によるぼかし、モザイク処理などの編集
Photoshopベースで編集する際、露光量・ホワイトバランスなどの調整は一枚一枚行う必要がありましたが、Lightroomの場合一枚を調整したらその調整データをコピーして、任意の写真に反映することができます。そのため同じ角度で撮った写真にまとめて反映して気になったら微調整という形になりました。
トリミング、角度調整、スポット修正はLightroomだけで行うことができます。
写真すべてを一覧表示、条件によって絞り込んで表示、レーティング、露光量などの調整、スポット修正を瞬時に切り替えて作業できるのでとても効率的です。
Lightroomは非破壊編集なのでオリジナルのファイルは手つかずでのこるため、調整・修正したファイルを別に保存しておく必要はありません。
レイヤーが必要なモザイクなどは調整・スポット修正まで終了したファイルを連帯機能でPhotoshopに送り込んで処理します。
Photoshop で処理された写真は*-Edit.tifというTIFFフォーマットのファイルとなりLightroomで一元管理することができます。
アップロード先別にリサイズウォーターマークの書き込み
完成したファイルをJPEGファイルに書き出す時、出力先、ファイルのリサイズ、ファイルサイズやウオーターマークを指定したプリセットを使用することで簡単にターゲット毎のJPEGファイルを作成することができます。